退所してしまったジャニーズJrの話

かなり前にとあるJrが退所した際に書いたものです。下書きを見つけたので供養を。


ジャニーズJrが退所した。


言葉にしてしまうとこんなに短くてあっけない。


わたしはその子を特別応援していたわけではない。担当ではない。


今は降りてしまったが、かつては応援しているJrはいた。


ジャニーズJrの記録は残らない。ほとんど。辞めてしまえば終わる。


700人いるとも言われるジャニーズJrの中で、雑誌に載り、Jrの冠番組に出たり、ときどきドラマに出たりしても、夢を諦めて、ときに諦めざるを得なくなって、ステージを降りてゆく。見えないタイムリミットが来る。その中では、SNSをはじめたり、他のアイドルグループに入ったり、音楽活動や、モデルをしたり、そうやって、辞めてもほかの場面で会うこともできる人もいる。でも、大抵の子たちは、そのまま普通の男の子にもどる。


儚くて、あっけない。だからこそ美しいのかなとも思う。アイドルを、人を応援するとき、いつでも別れは来る。デビューしていたって、解散も脱退もある。この世界に絶対も永遠もない。そんなの分かりきってたこと。

ああ、なのになんでこんなに、涙が止まらないんだろう。

ーーーーくん。あなたの幸せを願います。