リバ(曲)について

私、クズなんです。

これ、リバの話、なんですけど、私の話です。自己中なんで、自分の話ばかりします。馬鹿なので。

高校、辞めたかったです。でもやめたらどうやって生きるんだろう?中卒でどうやって?この気持ちだけで無事に通いきって卒業しました。

無事にとは言いましたが高校時代の私は(今もですが)ギリギリでした。毎日毎日高校はちゃんと休まず通いました。でも逃げました。保健室でこっそりサボってました。すみません。本当にすみません。でも教室の人のざわめきに耐えられなかったんです。全部が私の悪口。私の頭の中は筒抜けで、クラス中に知れ渡っている。ありえませんよね。でもね、病気というのは不思議なもので、本当に怖いんです。弱くてごめんね。夜眠れないことで来る体力の限界をこっそり補う場でもありました。保健室の先生とは、仲良かったです。

授業中、体調不良って言って、保健室に入ってきた子がいました。クラスの男の子でした。私は授業をサボって、先生の隣に座って、一緒に精神科で受けた自分の心理テストの結果を見ていました。体調不良で授業を休みがちの高3にしては、どう見ても元気そうです。

『裏だとこんなだったんだ』って、言われました。

裏。裏?裏ってなんだ?お前に何がわかるんだ?

多分、彼が言う表、というのは、教室でおとなしくしている私のこと、だと思います。ていうかそうです。平々凡々という感じに日常を送っているように見える私のことです。彼とは話したこともない私のことです。授業をサボる度胸なんてない、真面目そうな私のことです。

そして裏は、見えない私、全部? 私が脳ミソを馬鹿みたいに動かして、正解のないことを延々と考えていること、愛について気持ち悪いくらいの自論を持っていること、本当は教室で座っているのだってギリギリだっていうこと、腕の傷、お母さんが毎日ヒステリーを起こして怒鳴っているのに毎日耐えていること、アイドルに救われたいと思っていることも。体調が悪いですと言いながら保健室で寝転がって匿名ダイアリーを書いていること、こっそり授業をサボっていること、カーテンの向こうで上履きを脱いで座り込んで用務員さんから貰った雑誌をよみふけっていること、それが、教科書よりも重要だと思っていること。生きるのに精一杯なこと。これ、全部、裏の私のこと、ってこと、ですよね。見えないところの私は、全部、裏?

裏だとこんなだったんだ、の真意は、未だにわからないけど、私はそれを聞いて、なおさら怖くなってしまって、本当はおとなしくもなんともない自分のこと、もう誰にも教えられない、と思いました。自分の考えとか文章も。だって、笑われるのも引かれるのも嫌われるの嫌だったから。

あなたに絶対嫌われると思ったから

ずっと隠してきました。私本当はこんな事考えてます、本当の私ってこうなんです、この文章私が書きました、って絶対に言えませんでした。

でも、いろいろなことがあって、勇気をもらったり感化されたり我慢できなくなったりして、ここを公開したとき、文を褒められて、感想を言いながら泣いてしまう子までいて、考えが好きと言われて、ああ、あー、と、思った、んです。

裏の私を愛してくれる人もいるんだな、と思って、それだけなんですけど、なんか嬉しくて、裏ってなんか、表って正であり良って感じするけど、裏って負であり悪って感じ、しませんか?でも私の裏、人の裏、裏の自分って本当にそうなのかな?とか考えたりして

はっきりとした答えは、結局、出ないんですけど、

表裏、どちらも私、なんです。

どちらも、認めてください。できる限りでいいから、お願いします、目をそらすだけでもいいから。ごめん