単位について考えると胃が痛い。お母さんに、「何やってるの」と怒鳴られるに決まっている。というかもう何度も怒鳴られた。黙っているとさらに攻撃されるので早めに白状するようにしている。考えるだけで心臓のあたりが重くなる。そもそも私が精神病だと医者に言われても、また甘えて、と怒鳴り、うつから抜けてやっと動けるようになると、もう大丈夫だねもう大丈夫だよやっと甘える演技も終わったのねところでテストはどうなってるの部屋の片付けはしたのバイトを早く始めなさい、と怒鳴るような女、でも私はその人のことを嫌いにはなれない。そして、悪いのは、全面的に、私だ。

 

大学の子達、へえ恵まれてるね、もっと頑張りなよ。なんでそんなに甘えてるの?よくお母さんたち怒らないね。攻撃を受けながら、こんな女共とメシ食うくらいならやっぱり1人の方がマシだ、と絶望した。孤独にあえいでいるくせに理想だけ高い。私、黙って合わせて一緒にいればいいのに。1500円払って食べているサラダに視線を落とすことしかできなかった。女達に責められながら食べる1500円のイタリアンより、一人で食べる私が作る大しておいしくもないお弁当の方が、まだマシに思えた。ママがさぁ、と話し始めて楽しそうにママの話をして、ママ大好き、と笑うのを横目にその女をぶん殴りたくなった。

 

私の、お母さんは、金で愛情を補おうとしているのが目に見える。私は今まで、それに気付かないふりをしていた。別に特別金持ちという訳でもないが、生活に困窮する程ではない。それだけで幸せじゃんと言われるが、それはその通りだ。私が傲慢なだけだ。愛で金は買えず、金で愛は買えない。この意味を、私もまだ本質は掴めていない。

 

前、苦手なシチュエーションに持っていかれた。というか、私があとからきたのでだまれという話だが。彼女は、顔がかわいかった。私の知り合いと私が話している時、彼女が横から口を挟み、話題をさらって、私を無視するように話を繋げるのを見ていて心が冷えると同時にとんでもなく憎らしくなった。この人は私のことを知らないだろうが私はこの人は色んな人の好きな人、ということを知っている。嫌気がさしたし寒気がした。私のほうが明らかに価値がないことを突きつけられているような気がして、その人のことがなおさら嫌になって、散歩するとその場の嘘をついてさっさとそこを離れた。別に行きたいところもなかったけど、ぶっ壊れたメンタルの中で3人でいながらガン無視されて孤独を感じるよりも、文字通り一人で歩いている方がまだ良かった。言っておくとその人に全く悪気はなく、なんなら私が自分勝手で勝手に切れているだけで非もなく良い子と評判高い。それに自意識過剰だから実際はきっと無視とかではない。また私は自分の都合よく解釈しようとする。不幸になろうとする。馬鹿にもほどがある。こういうやつほど長く生きてしまいそうで恐ろしい。全部嫉妬だ。

 

私の人生の八割は嫉妬と孤独だ。

私は自分勝手で、本当に自己中心的だ。こんなので愛されたがっているのだから、いよいよキチガイだ。現実と夢の区別もつかない幼稚園児とまるで同じだ。