人間失格

 

突然だけど

 

ああ死ぬって言うのはこういうことなんだ

 

って

 

思ったんだよ 今日

 

いつもおもってるんだけどね

 

 

 

わかんないかもしれないけどさ わかんないと思うけどさあ

 

けどさあ 聞いてくれ

 

良い両親の元でさ かわいがられて、愛されて、そんなかわいい3歳の子供が椅子からおちて 打ちどころが悪かっただけで即死で、死んじゃうんだ、死んじゃうのにさあ 絶対に確実に死んでやるって思ってビルから飛び降りたいじめられてる高校生は翌日病院のベッドで目を覚ましたりするんだ、生きてたりするんだよ

 

サッカー部でエースやってるような、彼女持ちの男の子がバイクにはねられてぐちゃぐちゃになって死んじゃったりするのにさあ、親からの暴力に耐えながら毎日死にたいって考えてる小学生は死ぬことができずにかたちを保って殴られてたりするんだ

 

人の多いまちで、死にたいと毎日泣く女の子と、生きたいと毎日泣く男の子がすれ違ったりするんだ

 

友達が飛び下りたことがあった 足が粉々になった もう歩けないかもしれないって医者が言った ボルトでガチガチになった腰 でも生きてた

 

友達が手首やら何やら沢山切って死のうとしたことがあった 赤い風呂

 

薬を大量に飲んで死のうとしたことがあった 酒と一緒に

 

首を頑丈なロープに通したことがあった 蹴り上げた椅子

 

でも生きてた

 

知り合いがインフルエンザにかかったことがあった 三日前まで元気そうな姿を見ていたのに死んだ

 

毎日散歩していたおじいさん 100まで生きると笑ってたのに 脳梗塞で86で死んだ

 

こういうことなんだよな 私達はいつも生と死に振り回されて、

 

葬儀場に立てられた今日が葬儀の、ということは死んでしまった、知らない苗字を眺めて、死を感じるんだ

 

お見舞いに行った病院の病棟で、不自然にひとつ空いたベッドを見て、死を感じるんだ

 

歩いてる自分を追い抜く救急車を見て、遠くなるサイレンを聴きながら死を感じるんだ

 

私は、私はね

生きてるだけで、孤独を感じるだけで、それだけで死を感じるんだ

 

馬鹿みたいだろ?

 

 

 

生きるってさぁ 尊いことかな そんなに尊いことかなあ 

 

死ぬってさ そんなにダメなことかなあ

 

私達は、生を、過剰に装飾して、きらびやかに彩ってさ、ミュージカル・アニーのトゥモローが流れるような、朝日が差し込むような、思わず目を細めるような、そんなもんだって、まるで生きるのが正って言ってるみたい 死ぬのは悪だって言ってるみたいで、黒いものだって、タブーみたいに扱ってる 人間は絶対に死ぬのに

 

実際はさ 泥水啜るどころの話じゃねえんだよ 

 

泣きたいし 死にたいし 毎日毎日、息を吸って吐いて次の日が来るのが嫌なのに、死ねないから、朝が来る度に絶望したりして、足りない単位のことを考えたり、母親にキチガイって言われた日を思い出したり、障害者って言われたり、まるでエイリアンを見るような目をして私にドン引きしてた高校の同級生を思い出したり、パニックを起こして泣きながら歩いた大学の通路とか、1人で孤独で仕方なくて腕に爪立てながらでも見たくて必死にラフォーレで見た対バンとか、リストカットの跡を気持ち悪いと言われた日とか、なんでできないの?って聞かれた時に自分でも分からなくて途方に暮れた時とか、お母さんに殴られた日とか、ピアノを引きたくなかったあの日、外に出された日、閉じ込められた日、普通じゃないって笑われた日とか、「天然」と「変わってる」っていうオブラートに包まれた悪口をさ、なぜかわからないけど自分から溶かしちゃったりするんだ、何重にも包まれたオブラートを剥ぎ取っちゃうんだ、中身は、果たして中身は、同じなんだよ 包んでくれてるんだよ、悪意を やわらかく やさしく でも私はさ、バカだから、いつもいつも、せっかくやわらかく包んでくれたのに剥ぎ取っちゃうんだよ 自分から真意に触れちゃってさあ撃沈だよ

 

自業自得だよな

 

全部全部うまくできなくてさ

たくさん泣いて

壊れた精神はもう一生元に戻らなくて

他の人に笑われたり心底引かれたりして

疎外感と孤独って埋まらなくて

一人ぼっちなんだって何度も何度もわからされて

誰にも好かれないんだって

選ばれないんだって

何度も何度も理解させようとしてくるんだ世界は

何度も何度もわからせてくれようとするんだ世界は

親切だよな

ある意味めちゃくちゃ親切だよな

世界が冷たいなんてほんとは言い訳で

世界はほんとうはめちゃくちゃ優しいんだよ

分からせようとしてくれるんだ ご丁寧にさ

何度も何度も何度も形を変えて噛み砕いて

あなたはひとりだよって

あなたはきたいしてもむだだよって

あなたはえらばれないよって

あなたはずっとこどくだよって

穴の空いたコップはなおせないよって

なのに

なのに

なのにさあ

探しちゃうんだよ、

もしかしたら、もしかしたら

私はひとりじゃないかもしれない

期待どおりになるかもしれない

誰かに選ばれるかもしれない

孤独から救ってくれる何かがあるかもしれない

穴の空いたコップはなおるかもしれない

でもね、だめだった

大丈夫になってはまたやられちゃって

繰り返すたびに疲れて辞めたくなって

孤独に押しつぶされて

押しつぶされるあまり嫉妬して

妬んで

信じられないくらいに寂しくて

妬んでしまうくらい心が狭いのが

妬まないといられないくらい自分に何もないのが

 

けっきょく悪いのは誰だ?

自分だね、ほかに悪人はほんとうは一人もいないんだよ

 

またじぶんがいやになる

 

人間失格だよ

 

人間、向いてないんだ、あたし

 

 

 

 

でも生きるって言うのはそういうことなんだろうね、わたしにとっては

 

生きるっていうのはきっと人ごとに違って、ある人はこういうことで ある人はああいうことで、私はそういうことで、って感じなんだろうね

 

私にとっての生きるって言うのは、こういうことなんだね

 

今日もまた世界が理解させようとしてくれた、のにまた背こうとしてる明日も必死に生きようとしてる人間失格だね、

 

馬鹿だ

 

おわり

 

こんな馬鹿の低脳が書くことなんて所詮馬鹿の低脳が書くこと、だよ

 

 風邪をひかないように おやすみ

 

 

 

 

 

久しぶりにGOMESSを聴いたら書きたくなったんだ、静岡は寒いよ

 

https://youtu.be/J-ZzDh_0qV8