わたしの「カミングアウト」

 

お父さんに精神病のことカミングアウトしてなかったんだけど、ひょんなことからバレてあした実家に帰って説明しなきゃいけなくなった。

 

 

バレたのは単純なことで、お母さんが捨てた紙ゴミのなかにわたしの薬の処方箋が入っていて、うつに効く薬です。とかいてあったから。

 

「○○ちゃんはうつ病なの?」と、お父さんは悲しそうにしてたらしい。

 

 

わたしは

 

 

わたしは、

 

わたしは精神病です。そうです。私は高校生の時からずっと精神科に通っています。ずっと死にたいです。ずっと自分の気分に振り回されて、大学だってろくに通えず、カウンセリングと薬で毎日をやり過ごしているんです。お父さん、いままで何も言わなくてごめんなさい。だってお父さんは精神病を甘えだと思ってる人だったから、言いたくなかったんです。テレビで精神病の話が流れる度に、こういう甘えたやつらと呟くあなたに言うのが怖かった。目の前でだまってご飯を咀嚼する娘は、あなたの大嫌いな精神病患者です。親に拒絶されるのにはすこしだけ慣れていたといっても、じぶんから拒絶されにいくためにカミングアウトなんてするわけないじゃない。馬鹿なお父さん。見つけなきゃよかったのに。あなたのために黙ってたのに。

 

カミングアウトというとLGBTに偏るように思われがちだけど、私はこれもれっきとしたカミングアウトだと思っています。

 

 

明日。理解されなくても泣かない準備をしないとね。

 

 

わたしのカミングアウト おわり