2018.夏、はなんつーか通過しなかった

夏終わっちまったーーーーー!!!!!!


夏、終わった、って感じるの初めてかもしれない。と、思った。


夏、いつも、なんつーか通過して終わってしまって、終わりがねーんだわ。気づいたら終わってて、「夏だった!」とか思わなくて、夏休み始まってから、それが明けて学校始まることくらいでしか「夏の始まりと終わり」を感じられなかったのに、今年の夏は、、なんていうか終わった感じがすごい。なんかみんな言うじゃん、「やり残したことまだあるよー夏終わらないでー」みたいな。でもその「やり残したこと」っていうのもなくてね、いや、やり残したことってなんだよ、みたいな。夏にやるべき事ってなんやねん、みたいな。ずっと思ってたんですけど、最近ね気づいた。やり残したことっていうのはできる可能性があるから言うんだ、って。最近になって気づいた。つまりやり残したことがないっていうか、やり残したことっていうのがよくわからないってことは、やれる可能性もなかったから諦めてたってことなんだよ、多分。私は毎年、そんな夏を過ごしてたんだ。きっと。


学校で一緒にいるような友だちは、夏休みまでは一緒にいなくて、休みに入ると終わり。遊ぶ人いないから家に毎日いて、お母さんが怒鳴るのを他人事のように見て、ソファーに転がってたら終わる。たまに1人で出かけてみる。3年の夏休みは無駄に補講をとって、受験勉強なんてできないくせに、それっぽい感じの夏を過ごそうとした。無理矢理学校に行っていろんなものを消耗して、駅から学校までの超住宅街の道で、行き帰りの日差しで夏を感じて、おわり。


私はLINEを返すのが得意じゃない。気づいたら160件とか、ざらに溜まる。返したいLINEもあるからそれはすぐに返す。なんだろうね、返したいLINE、返したくないLINE。自分に興味がない人たちが送ってきてくれる内容のないLINE、返すのめんどくさくて放置する。「生きてたんだw」とか返ってくる。人間向いてねーなあと思いながらそれをまた3日は放置する。生きてるよ(笑)をコピペして永遠に貼り付ける。160件のLINEをひとつずつ返すのがこんなに苦痛とは。キショ。

私は超絶孤独を感じやすいくせに、生きるのが下手くそ。気まぐれだから、だからダメな部分もある。きっと。それは自分のせい。


ああでもアイドルがいるから。夏も。春夏秋冬ずっと彼らはそこにアイドルとして存在していたから。夏、ジャニーズJrが好きだった時は六本木に、セクゾが好きな時は水道橋に通った。1ヶ月以上たっぷりある夏休みで、コンサートのある3日間だけは、東京に行く3日間は、本当に楽しかったな。私にとってアイドルは本当に救いだったんだ。何もない夏に何かをくれる存在。


東京に来て、はじめての夏。春に出会ったアイドルとほとんど毎日一緒にいれた夏。アイドルと会うっていう一大イベントが、生きるモチベーションが、なんと毎日あった。朝起きて、二丁目に向かって、アイドルに会う。「また明日ね」って言って家に帰る日もあったけど、同じものを応援する人とそのまま、一日中一緒にいることも多かった。今年の夏は、圧倒的に他人といる時間が多かった。ワゴンに会いたくて原宿に行ったりとか、そうじゃなくてもご飯食べたり、太陽の下を意味もなく歩いたりした。学校の友だちとは一人も会ってない。それは今年も同じ。毎年そう、今年もそう。なのに、今までよりはさみしくない。なんで? 


ゲイワゴンっていうものがあってね、私の好きなアイドルたちが、謎にラッピングされたワゴンに乗って冊子を配って、自分たちを宣伝してたの。ほぼ毎日。それに会いたくて。どうしても推しの手からそのマガジンがほしくて、好きオタクたちと来るだろうって予想して、原宿で待ってた。

そしたらほんとに来た。Twitter見て、ロッテリアで飲んでたタピオカ放り投げて(ちゃんとほぼ飲みきってたしゴミ箱に入れたよ)、急いで外に出た。人が多すぎる竹下通りを前だけ見てぐんぐん進んだ。きまる推しの子が離れないように手を繋いでくれて、その子の手を引いて、炎天下の日差しがすごい中を人のあいだをぬって小走りで。めちゃくちゃドキドキした。


あの衣装マジで目立つ!見つけたとたん、しらとりさん、って声かけた。しらとりさんめちゃくちゃびっくりした顔してたけど、すっごい嬉しそうだった。直接渡せる!って、超笑顔だった。1冊引き抜いて、どうぞ、って渡してくれた。泣きそうになった。気をつけてね、って声かけたら、振り返ってありがとう、って笑ってくれた。そっと後ろから見ていたけど、みんな一生懸命マガジンを配っていて、夏の空の下で、みんなを守るって言ってたトゲがキラキラ光ってて、あ、愛の戦士だ〜と思った。動画はブレッブレだけど、受け取るところがちゃんと写ってた。


8/31、好きな子と、夏の終わりのライブに向かった。雨超降ってて、ビレバンでお揃いの赤いビニール傘を買って、ミキ色!とかはしゃいでたのに、外でた途端やんでて、なんだよ!って笑いながら歩いた。雨上がりの夏の日差しだった。暑かった。私、歩きながら、夏、夏、夏だ、これ、夏だ!今年はちゃんと夏だった!と思った。31日間、毎日行けたわけじゃなかったけど、確実にいちばん楽しい夏だった。何もない夏なわけなかった。私、夏、楽しめた!

お祭りみたいなライブをちゃんと見て、特典会に行った。あの日原宿で見つけたあの衣装を着た推しが、「夏一緒に過ごせたね、ずっと一緒にいたね」って笑ったから、心がいっぱいになったのに、「夏がすぎてもこれからも、一緒にいようね」って言うから、楽しみになってしまって、夏の終わりが死ぬほどさみしいよ、なんて言えなくなった。


ミキちゃん私、毎年この夏でいい、ううん毎年この夏がいい!でも来年は来年でまたたのしいの?じゃあ毎年これはやめたほうがいい?あ〜〜〜どうしよう〜〜〜、うれしいなあ うれしいことしかないな出会ってから、私この夏死んでもやり直さないし忘れないと思う。

 

またひとつ私のコンプレックス、呪いが死んだ。ヤベーな最強アイドルすぎんだろ、、ありがとう、おやすみ。


しらとりさん、日焼け対策はサボりがちでしたがそれほど焼けませんでした。たぶん。来年はもっとちゃんとします。ふふ