チルアウト、チルアウト

まちがえて2、3回分薬を飲んでしまった時、なるほどこれが癖になるのか、と思いながら、ぼんやりしすぎて二重になった世界を見た。ODはなかなか性に合わなくて自分からはしない。しかし毎日のようにする人の気持ちもわかるなと思った。何も考えなくていいな。これはいい。なかなか楽しそうだし、慣れれば行動できそうだ。と思ったのを覚えている。


高校のとき、私に執着していた女の子がいて、目の前で手首をすぱっと切られたりして、いろいろ大変だったのだが、自分の話ばかり、自慢ばかり、けれど私に対してしつこいくらいに愛をくれたその子のことは嫌いじゃなかった、んだけれども、私に好きな男の子ができた時、まあ結果的にその子にとられる形になり、いまに至る。その子はもうメンヘラも相当治ってるらしい。今も彼がいるから。インスタフォローされて、LINEもきて、彼との記念日やら誕生日を報告されて、私はもう大丈夫だって彼がいるものー!というアピール、これでもかと言わんばかりの攻撃(攻撃なのかはわからないが)がしんどくなってブロックしてしまった。


はてさて私はと言うと、誰にも選ばれずここまで来てしまい、選ばれる予定もなく、ここまできた。


あれ?


今ですか。飛ぶ薬も勇気もなく、なんならお金もないので、チルアウトミュージックを聴きながらぼーっとしている。


私はまた1つ2つ、関係をダメにしてしまったらしい。なぜかいつもうまくいかない。愛想をいつの間にか尽かされている。私の愛ばかりが重く、どうにもならず、孤独だなあと思いながら画面を見る。が、結局好きな人、おもい描ける人達からの愛ではないと。誰でもいいわけではない、多分。また好きの期限について考える。相手も同じくらい重かったらいいのに。意味もなく話したり。LINEをホイホイくれたり。難しいか。私に対しては。ありえないことかもしれないな


1度ぶっ壊れた精神は元には戻んねぇよ、という、今は生きてんのか死んでんのかもわかんないメンヘラアカウントの言葉を思い出す。思い出す度、実感する。戻れない。