魔法が使えなくても死なないために

他人と較べたってなんの意味もない、そんなことは分かりきった当たり前のこと。


この子は言い方がきついなぁとか嫌味っぽいなとか、優しいふうに見せかけて自分のことしか考えていなかったりだとか、まぁそんなの、ざらです。人間だもの。私だって誰かにとってはきっとそうだし。


無理してるとかそんなんじゃなくて私が絶対にそうなりたくないだけ。傷つけるのはごめんです、自分に跳ね返ってくるから。他人のために自分を犠牲にして生きたい、他人のために生きたい、という気持ちは正直、それほどありません。たまに言われますけど、私は無理はしてないです、大丈夫!心配してくださる優しい人がいるのはありがたい。です。

自分のために他人を犠牲にするのは嫌いです。自分も犠牲になりたくないからです。自分がやらないからと言って他人もやらないとかそんな絶対的なルールやものはなくて、自分が気をつけたり頑張ったりしても他人はそんなの知らずに踏み荒らされることもあるし殺したいくらい腹が立つことだって涙が出るくらい嫌なことされたって黙ってないといけない時もある。でもね、他人は利用して犠牲にするくせに自分はそういうの全部すり抜けて助かりたいなんてそんなムシのいい話は完全に、絶対にないと思っているから。それだけです。ある種の私利私欲。


見上げた空が青くたってそれが何?と言ってしまえばそこまでですし、あなたが好き!と伝えたってそれが何?と言われてしまえばそこまでです。信じてもらえなくてもそこまでです。それを突き破っていけたらな。ぶち壊せたら最高です。私だってぶち壊されたいし壊されたらもう最高です。好きな人たちのそれをぶち壊すのがほかの誰でもなく私だったらもっと良いな、でもまあ、その人たちが幸せならもう100点です。


人に好きと言われると安心しませんか。好きって、強くないですか。好きというのは、その人だけの感覚で、まねごとじゃないんですよ。安心できませんか。1番確固たる感情な気がします。私はね。


でも、あなたのため、と言いながら自分のために行動している人が多い。いろんなものを履き違えてる。自分しか可愛くない人。それが透けて見えてる。苦手だなあと思います。人のこと言えないし、言う権利もないかもしれないけど言っちゃうな。何にでも入り込んでこようとする。あなたのことを好きとか、嫌いとか以前に、それぞれの人間同士に一対一でそれぞれの関係があること。そこには意地悪でもなんでもなくて誰も入り込めないこと。誰だって不可能だよ。不可能、不可侵、そこに無理矢理入ってきちゃダメだよ。こじ開けられるのは不快感につながります。人に入り込むのは自由ですけど関係に入り込むのは勘弁して頂きたい。ここを履き違えてる人には説明するのも難しい。忘れちゃダメなことって、あると思うんですが。社交的というのはまた違う。これで怖がらせるのも嫌なんだけど。


私は、魔法は使えない。あんなに元気をくれるアイドルだって魔法使いじゃないのに、一般人の私に魔法が使えるわけがない。魔法が使えないなら死にたいと思う時もありますけど、非現実的なことを考えていてもどうしようもないので、魔法が使えなくても死なないためにどうするべきかを考えています。魔法が使えなくても愛を持って、すべての人間と共存するということ。共存するということも履き違えられることが多い。苦手な人と共存するということは、近くで我慢して一緒に生きるってことじゃないよ。遠くの姿をみとめて傷つけない、ということです。それが愛、私は自己防衛してるの。と、同時にあなたのことも守っています。傷つけたくないから。間違えないでね。


もし、もしも、私に魔法が使えても、憎んでいる人も嫌いな人も、殺したり消したりなんてしません。理由はお察しですよね


 おわり