お母さんをあやしながら将来を思う 

 

お母さんに強く言うと動悸がすごい

お母さんは、お母さんは子供だ 子供は子供を育てられない

 

お母さんは子供だから地図を読むのが苦手だ お母さんは子供だから色々なものにうとくて、すぐに投げ出し、私を頼る、お母さんは子供だからすぐにソファーで寝てしまう、お風呂を洗うのを忘れちゃう、お米を炊くのを忘れちゃう、洗濯物を干してるのを忘れちゃう、ご飯を作るのがやになっちゃう

 

お母さんがちゃんと作ったご飯たべたい

 

いつもみたいにわかんない!って投げ出して全てを私に任せてきた時とか、やって!と甘えてきた時とか、私はなぜかイライラしてしまう

 

たぶん、

 

私が小さい時そうやって言ったらお母さんはブチ切れて私を力の限り叩いてきた、怒鳴ってきた、なのに私は、19になった私は、同じことをしてくるお母さんを叩けないし怒鳴れない、お母さんは私を外に出し閉じ込めものを投げたけど、私はお母さんを外に出せない閉じ込められないものなんて投げれない

 

これが私の中にずっと棲みついているから、だめなんだろうな

 

やられたらやり返したい けどそれはかなわない

それに、お母さんに強く言うだけで言い表すことのできない罪悪感が生まれてしまう 子供のようにしょげるお母さんを見て、憎らしいと同時に私はなんてひどい子供なんだろう、お母さんを傷つけた、と思ってかなしくなる

 

黙ってママの手を握った

 

 

私はお母さんを傷つけたくないのだ 

 

私はお母さんを嫌いになれないのだ

 

お母さんは一人しかいない 

 

殴られても親 叩かれても親 閉じ込められても親 外に出されても親 ものを投げられても親 血が出た私より投げつけた携帯のことを気にしても親 制服を捨てられても親 私を産んだ 私を育ててくれた 親

 

頭の悪い子は、恥ずかしいって、言ってた

私は頭が悪かったから、恥ずかしい子供を持ったお母さんは可哀想だなと思った、IQテストの結果を見たあとのお母さんが怖かった

 

私はダメな子どもだと思う

夜道に置き去りにされて真っ暗な中を泣きながら歩いている時、お母さんが追いかけてきて殺してやると言いながらドアノブをガチャガチャしてきた時、私の頭を叩きながら怒鳴っていた時、私が2階に上がって寝ようとすると下から私のダメなところをぶつぶつ言っているのが聞こえた時、私はダメな子どもだからお母さんは可哀想だなあと思った

 

頭が悪い、ADHDだと分かってからたくさんたくさん気をつけようと思っているのにやっぱりうまくいかない、精神が弱い、すぐにかまってちゃんをする、愛に飢えている、かわいくない、だめなところはすぐに浮かぶのにいいところはひとつもないな

 

こんな子供は欲しくない

 

私が子供を産んで その子供が私みたいな子だったら きっと殺してしまうと思う 嫌な子どもだ 産まなきゃよかった と思うと、思う

 

それが答えだきっと 永遠に苦しいな

 

殴ったあと、ごめんね、とハグしてくるお母さんは、何を思っていたのかな ほんとはしたくないのに私がダメすぎるから我慢できなかったのかな 

 

お母さんが〇〇ちゃん〜といいながら子供みたいに甘えてきた 

 

私も子供だ、でも甘えてくるのはいつもお母さんの方だ 私はどこで甘えれば?

 

お母さん、ごめんねぇ