緩やかな自殺、急速な他殺

 

 

傷つけられて、この傷他人が少しでも埋めてくれないかなあと思っても誰もいないから、アホらしいと思って丸めてなげる確率はきっと99パーセントだ。傷はまるごとそのまんま。

 

他人との共存はどこまでも不透明で、その濁った中でそいつが私を殺してきたすべてをうやむやにして泥を洗い流し、パチモンのプラスチックでできたやけにきらめくクリスタルでも見つけられたら御の字だ。

 

アイドルの「すべてのファンを愛している」という声明はきっと嘘ではない。本当にすべてのファンを愛している。だけどその中の0.02ミリの差が気になって仕方なくて負けたような気になって、愛されているという事実までなかったような気持ちになる。この差というのも私の体感だから、本当はあるかもわからないある種の幻覚。アイドルに向けて絵を描いてそれがアイドル自身に届き見てもらってRTやいいねやリプや引用という特典会よりも鮮明な確かに残るレスポンスを貰う人が憎くないといえば嘘になるが、嫌いかと言われるとそうではないのだ。愛している。綺麗な絵。それを描く人、受け止める人。全員愛している。絵を見て人差し指と中指でそっと拡大してまた戻す、はあ〜すごいな、ここがとても似ている、この目とか、、、、とか思ってたらあらちゃんと爪も綺麗だわ、この節が骨ばってるところがまたいい、服の質感がいい、色の塗り方が良いなあ、この口なんてそっくり、ここがたまらなくいいね、好きなんだろうなあこの人の事、私もこの絵が好きだなあ。愛しているからたまに少しだけ目を瞑る。好き、愛してる、という気持ちと、嫉妬は、紙一重のようで別物だから。でもたしかに繋がっている。好きだから嫌。好きだから悔しい。形に残るものは強い。見たという事実は強い。SNSでレスポンスがなくても面と向かって見たよ保存したよと言われるのって冷静に考えてすごいよな。気持ちに負けも勝ちもねえのにな。私はたまに負け犬みたいな気持ちになる。

 

好きでも殺されちゃうんだよたまに。でも好きなんだよ。好きだから殺されちゃうんだよたまに。私の中では嫉妬ってめちゃくちゃ大きな感情で、今まで関わってきた人の中で嫉妬したことない人なんていないんじゃない?ってくらい!好きなの!嫌いなんじゃないの!好きなの!大好きなの!殺されちゃうけど大好きだし、殺したことなんて気にしなくていいの、勝手に殺されてるんだから。伝わってよ!

 

 

自分の関係だけ見てなよ。見るよ。見るよ。

 

薄っぺらい特典会も似たようなチェキも、ほんとうはね薄っぺらくなんかないの、似てなんかないの。全部違くて全部大切なのに、なんにも薄っぺらくないし全部大切なのにある種の意地のようなもので泣きたくなっちゃうんだなあ、きっと誰も悪くないのに誰かを悪者にして楽になりたくなって、でも誰もいないから自分にあと戻りだ。薄っぺらくないものをむりやり薄っぺらく削ってしまったものだから、あとにも引けなくなって詰む。ああこんなに大事だったのに、ってあとで気づく。

 

ああこんなに大事だったのに

 

許してね気づくのが遅くなってごめんね、って思い出を抱き締めたら涙が出た。しらとりさんが抱きしめてくれたあの日を思い出した。帰り道、どこからともなく香水の匂いがした。

 

「私のほうがもっとすきだよ」

 

信じるよ。

 

「伝わってるって、思ってる。信じてます」

 

うん、信じるよ。

 

「これからも一緒にいようね」

 

うん

 

 

 

自分の思い出だけ見ていたい、自分の思い出だけ抱きしめていたい。難しいなあ〜〜〜

 

見ない、というところはいまのところ上手くいっているんですよね。あとは潜在意識をすこしいじって、自分を大事にしたいと思います。

 

完全な余談ですが髪の毛をピンクにしてみたくなりました。あと剥がれたつめは薄皮ができて痛くなくなりました。ペットボトルの緑茶が苦手だったんですけど最近美味しいです。やったねたえちゃんかぞくがふえるよ!

 

おわり