きのう、通っていた大学の卒業式だった。
暑い夏の日だった。機能しない脳ミソと、精神科医と、両親と、さまざまな限界と、すべてを放棄したくなって、しないと生きれないくらいになって、
わたしは大学を辞めた。
わたしはきのうが卒業式だということも知らなかった。だってそもそも留年していたし、このストレート卒業の皆んなとおなじ卒業式には出られなかったからだ。
だけどこの時代は残酷で、インスタグラムを開いたらばっと目に飛び込んでしまい、ストーリーを橋から見ていってもどこまでもどこまでも華やかな袴を着て学位記を持ち、父母と4年間切磋琢磨した仲間たちへの感謝を綴る元同級生たちに、わたしは、「普通」に、これほどまでに憧れていたんだと痛感させられた。
腕には薄くリストカットの跡があって、感情のコントロールも難しく、精神科の薬をつまみに酒を飲み、起きれなかったり、眠れなかったり、振り回されて、振り回されて、こんなわたしに、どんな価値がある?
考えても答えは出なかった。
いつになったら「あれ」が手に入る?
幸せな日々よありがとう左様なら